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●アラビアのロレンス

リリースれたばかりのDVD版【アラビアのロレンス】を衝動買いしてしまった。オリジナル版で仕方なくカットしてしまった部分(驚く無かれ、音声を紛失してしまったとこは、完成後27年経過した1989年にピーター・オトゥールなどが再度アフレコを行ったりしている。)を加え、また、監督すら気づかなかった左右逆転のままプリントされてしまったシーンの修復など、随所に拘りがみられるそうだ。その結果2枚組3時間47分という長編となっているので、まだ全てをじっくり鑑賞してはいないが、個人的にこの映画は思い入れがあった。主演は確かにピーター・オトゥールだが、私は、アンソニー・クィーンや、オマー・シャリフ、そしてアレック・ギネスらを【アラビアのロレンス】の中で初めて見た時から頭の中にこびりついてしまっている。だからというわけではないが、あれほどアカデミー賞を独占状態にした作品にもかかわらず、ピーター・オトゥールは主演賞を受賞していない。でも、逆に演技派の名優に囲まれた作品だからこそ歴史に残る名作となったのかもしれない。ピーター・オトゥール自身は決して大根ではないので、不運の名優と言うべきかもしれない。ところでこの作品は、それ以前のハリウッド映画によく見られた【アラブ人=西部劇のインディアン】的なイメージを払拭した作品としても評価されるはずだ。ストレオタイプ的に概念を固定してしまうのはよくない。なにはともあれコンピュータグラフィツク処理など無縁の時代に、これだけ大がかりなシーンを本物の物と人で撮影しているこの作品は、真の意味で芸術作品と言っていいだろう。その壮大さは今だからこそ驚嘆出来るはずだ。

2001/10/20


このコラムは私自身の体験等を整理したもので、内容を推奨・保証するものではありません。






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