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●水中歩行者が大挙するプール

夏以降、ほぼ2ケ月ぶりにプールに出かけた。近くの区営プールである。屋内施設なので天候に無関係で1年中利用出来るのは有りがたい。しかも季節はずれなら空いていて気分良く遊泳を楽しめる。しかし、今日(21日)は少々勝手が違っていた。いつもと違って水中歩行を行いに来た方が多かったからだ。もちろんプールの3コースは遊泳用に確保されているので遊泳自体には困らないが、遊泳区域以外ではまるでリハビリセンターのように中年から老人にかけての幅広い年齢層の大人が水中歩行を行っているのである。夏場を過ぎた季節柄、数人なら気にならないが、少ない利用者の中の20人近くとなると、この雰囲気は少々怖いような世界になる。もちろん水中歩行を行っている方達は、いたって真面目だし、その行為を笑うようなつもりは一切ない。ただ、昨年私が階段から落ちたことにより、右肩を痛めて接骨医で見た老人達のリハビリ光景とオーバーラップしてしまった。日本の高齢化社会は加速している故、あと20年ぐらいしたら、こんな光景が普通で、子供達を含めた青年層が遊泳していることが逆に異様な世界になってしまうのだろうか。何かそう考えると寂しい気持ちになってしまう。きっと精神的な余裕が私の中にないからだろうか。不景気な状態がリラックスした精神を保てない現状では自分自身にも説得力は無いが、生きている事を楽しむ方法が日本人はいまだにとっても下手だと思う。だからと言って私自身が上手だとは思っていないが、いったい何時になったら本当の意味で生活することに精神的な余裕が生まれるのだろう。いわずものがな、ここで言う【精神的な余裕】とは金銭的に裕福な生活という意味ではない。

2001/10/22


このコラムは私自身の体験等を整理したもので、内容を推奨・保証するものではありません。






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