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●価値観・自由・非道

事件の背景に何があれ、ロシアの劇場で怒った大惨事は流石に衝撃を受けた。まずこれが引き金となり、劇場に足を運ぶ人は激減するだろう。バリ島での爆破もそうだ。安全であると勝手に思いこんでいた避暑地での惨事は、観光客の足に影響するはずだ。そうなると、順風に流れていた経済に大きな亀裂が発生する。ただでさえ世界的に不景気の嵐が吹き荒れている中、局地的ではあるにしろ様々な影響が間接的に出てくるだろう。嫌な感じがする。世界には民主主義と国名に記している国であっても国全体が収容所のような国家もある。また、他国には到底理解出来ない価値観のズレと宗教観の温度差が想像を絶する壁として君臨していることも珍しくない。同じ日本の個人間ですら、意思の疎通など永遠にあり得ない関係もある。表現の自由と称して個人への暴力とも思える小説が発禁となったことで改訂版を出して顰蹙をかっている作家の話題が新しいらしい。自由というのは確かにすばらしい事だ。でも、自由という言葉を盾に何をやってもいいというものではないはずだ。報道の自由、表現の自由、活動の自由、思想の自由、宗教の自由・・・色々な自由がある。そしてどれもが尊重されなくては成らない自由だ。しかし、それらの言葉を隠れ蓑とし、非道な行為を隠蔽するような事柄が最近多くないだろうか。こんなことがエスカレートするようだと、気軽に外を散歩することすら出来なくなってしまうような気がして怖い。

2002/10/27


このコラムは私自身の体験等を整理したもので、内容を推奨・保証するものではありません。






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