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●犯罪的マスコミの過剰取材

ノーベル賞授賞式に出席するためスウェーデンを訪れている島津製作所フェロー田中耕一さんをストーカーのように追いかける所謂ワイドショーを中心とする日本メディアの常軌を逸した過熱取材に、スウェーデン外務省などから批判が出ているそうだ。大量の取材陣が滞在先のホテルを取り囲み、田中さんを容赦なく質問攻めにする“常識外れ”の取材は当地で奇異で見られている。更に、記念講演後の記者会見では、あるテレビ局の女性記者が『賞金を何に使うんですか』と前代未聞の馬鹿げた質問をするに至っては恥の上塗りである。田中夫妻の随行員で『日本びいき』として知られるスウェーデン外務省のカイ・ラーニウスさんも、『受賞者は国王や政府、財団のゲストだということを、理解してほしい。授賞式を人生最良の思い出としてもらうために招待しているのだから』と、ついに声を荒らげて抗議したそうだ。ノーベル賞は世界最高の栄誉であり、芸能人取材とは違うはずなのだが、そのあちりの感覚が日本メディアには皆無なのだろう。視聴率のためなら国をも売るような事を平気で行うメディアさえあるこの国に、真の報道が芽生えることはあるのだろうか。もし馬鹿げた行動を行っている報道関係者が一部の脱線組であるとするなら猛省してもらいたい。それとも、これが知る権利であり、正しい報道のあり方なのだろうか。いや、そんな馬鹿なメディアの連中など私にはどうでもよい。気になるのはスウェーデンにいる友人に日本人は皆あんな無礼な連中だと思われることである。

2002/12/11


このコラムは私自身の体験等を整理したもので、内容を推奨・保証するものではありません。






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