● シンプルな形状に命を吹き込む ●
Vol.1-1



●初めての方は楕円から造り込む


【図01】

Drawソフトのパスは3Dソフトのモデリングデータのように、いつでも自由に修正・変更することが可能だが、ノードの数が多くなると修正難しくなります。そこで、Drawソフトに慣れていない方は出来るだけシンプルな形から描き始めるとよいでしょう。今回作成する鯉のぼりのポイントは、実際の魚の体のパーツ構成を思い浮かべて作図することです。
【図02】

パーツを描き終わったら、それぞれの楕円に対してオブジェクトメニューの【パスに変換】を実行して、編集可能な状態にコンバートします。これはExpressionの楕円構造が重なり合った2つのノードにより構成されているためです、もし今回のように楕円を粘土細工のように調整しないのであれば、変換を行う必要はありません。

【図03】

パスに変換した楕円はパーツごとにノードを追加しながらデフォルメを行っていきます。コツは、へこませたり、出っ張らせたい部分にノードを追加してから移動して変形を行い、両隣のノードのハンドルを調整するといった手順で行うことです。 なお、必要以上にノードを追加してしまうと修正が面倒になりますので注意しましょう。


●パスの構造とちょっとしたTips






ソフトウェアをマスターする時は、最初からあまり難しい処理を行おうと考えないことです。そのためには、焦らずにリラックスして簡単な処理、あるいは理解した機能だけで何かを完成させてみることが大切です。それを繰り返していけば自然にスキルは身に付いていきます。

【図04】

オープンパス上のノードとハンドルの関係を整理してみました。Expressionでは、スケルタルストロークを指定していない通常の曲線パスの場合、始点と終点以外のノードはその中心に、2つのハンドルを生成します。





Expressionを使いこなすためにはタブレットが必要不可欠です。勿論マウスだけでも描くことは可能ですが効率は低下するでしょう。なお、タブレットが使いにくいと感じている方は、タブレット面に多少ひっかかりのある素材(紙、エンビ等)を敷いてから描いてみるといい感じになります。手っ取り早く体験されたい方は画用紙を張り付けてもいいかもしれません。その他いろいろと実験してみると思わぬ発見に遭遇するかも知れません。


●処理は少しずつ段階的に


【図05】

パーツのデフォルメが完了したら、任意のカラーリングを指定し、それを元に微修正を行うことにします。ここでは取りあえずデフォルトのグラデーションの中から【虹色】を指定してみました。なお、目は単純な白と黒のベタ塗りで表現しています。
【図06】

グラデーションの基本は線状グラデーションですので、放射状グラデーションに変更し、スケルタルストロークとして、デフォルトの水墨ストロークより【水墨01】を指定してみました。これだけの処理でもだいぶ雰囲気が出てきました。

【図07】

イメージが掴めたところで微修正に入ります。まず【図06】のグラデーションを選択し、グラデーションパレットの新規グラデーションボタンをクリックし、グラデーション名を指定してからカラーリングを調整して登録を行います。幾つか試行錯誤を行えばイメージは掴みやすくなります。なお、鯉のぼりが重なることを想定し、この段階でヒレの部分の透明度を70%程度に調整しています。


●デフォルトデータを上手に使う

【図08】

グラデーションの設定に限らず、何か新しいイメージを作り出したいときは、デフォルトで提供されているデータ類を参考にすると良いでしょぅ。データの構造が把握できるのでマニュアルを読むよりも理解が深まります。
【図09】

デフォルトデータを参考に色々と作成したグラデーションの一部。同じグラデーションでもツールボックスの【グラデーションベクトルツール】にてグラデーションの始点と終点を調整するだけでイメージは激変します。また、透明度を調整したグラデーション同士を重ねるだけでも様々なバリエーションが得られます。
【図10】

スケルタルストロークブラシは、線幅調整だけでなく、様々なエフェクトを設定することが出来ますが、最初はデフォルトのブラシに慣れることから始めるとよいでしょう。登録されているブラシ類はすベてデータ構造を確認することができるばかりでなく、オブジェクトに変換することも可能ですので、オリジナルデータ作成の教科書になるはずです。



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