● ストロークでストロークを作成する ●
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Vol.2-1
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![]() 今回作成する紫陽花のイラストも、第一回目と同様に円から作図を行います。まず、薄いブルーで塗りつぶした任意の円を作成します。このように、Drawソフトも粘土細工のような考え方で作図を行うと意外と無駄なくスピーディーにイメージを作成出来るようになります。 |
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![]() 【図02】 パーツを描き終わったら、オブジェクトメニューの【パスに変換】を実行して、編集可能な状態にコンバートします。慣れてくればペンツールでダイレクトにこの状態を作図できるようになります。 |
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![]() 【図03】 パスに変換したことで4つのノードで構成されたオブジェクトとなった円の左右2つのノードを選択し、Deleteキーにて削除します。こうすることで後々複雑になるストロークデータ量を軽減することが出来ます。 |
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![]() 【図04】 上下2つのノードから出ている左右のハンドルを【Alt】キーを併用して個別に移動させると、レンズのような図形になります。この時、属性パレットの【ストローク結合連続オプション】にて【結合点で分割】の設定を行います。 |
![]() 【図05】 ストロークライブラリーにデフォルトとして登録されている各種ブラシやユーザー定義したスケルタルストロークブラシのサムネールアイコンをクリックすればカラーリングや形状を変更し、新規スケルタルストロークブラシとして登録することが出来ます。 |
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ハンドルを個別調整することでノードが折れ点となり、スケルタルストロークがノードで捻れて配置されるようになります。ここではこれを花びらの基本形としました。なお、【ストロークモードオプション】はスケルタルストロークの構造により色々と調整してみると良いでしょう。ここでは【楕円モード】を設定しています。 【Alt】キー(Windows) 【Option】キー(Macintosh) |
![]() 【図06】 完成した花びらを【Alt】キーを併用しながら回転ツールなどで複製を作成します。なお、今回は行っていませんが、ここでそれぞれの花びらに微修正を行って異なった花びらに演出した方がより自然な仕上がりになります。 |
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![]() 【図07】 天地関係の花びらが完成したら両方を選択し【Alt】キーを併用しながら回転ツールにて90度回転した複製を作成します。この時【Shift】キーを同時に使うと正確に90度の回転を行うことが出来ます。 |
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![]() 【図08】 花空が4枚になったら配置メニューで4つの花びらの前後関係を調整します。調整が澄んだらスケルタルストロークとして登録します。 |
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![]() 【図10】 ストローク【不透明度=50%/RT=0,G=160, B=208】。 塗り【不透明度=70%/RT=148,G=225 B=225】 |
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![]() 【図11】 ストローク【不透明度=50%/RT=145,G=104, B=157】。 塗り【不透明度=70%/RT=2188,G=205 B=234】 |
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![]() 【図12】 ストローク【不透明度=50%/RT=0,G=208, B=0】。 塗り【不透明度=70%/RT=154,G=245 B=148】 |
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【図09】 花びらを登録したところで、紫陽花の花びらに微妙に色違いのアクセントを加えたくなりました。これは図鑑を見ていて閃いたアイデアです。また、登録時にストロークと塗りの不透明度を若干落としてみることにしました。そのため一度登録したストロークのサムネールをクリックして呼び出し、【図10】〜【図12】のような調整を行った3つの花びらを再登録しました。このようにスケルタルストロークは後からどのようにでも修正が行えるので、基本のストロークを取りあえず形状優先で作成しておいてもよいでしょう。 |
![]() 登録した花びらを指定するパスを描きます。細かいことを気にせずにブラシツールで軽く叩くようにして線を描くとよいでしょう。慣れてくればペンツールでも描けるようになります。ちなみに作例はペンツールで描いています。なお、作例のように沢山のパスが混在する場合は表示品質をパスだけにして行うと効率が良いようです。 |
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![]() 【図14】 ハスを描き終えたら、表示品質をプレビューに戻し、全体の線幅を1度に大まかな調整を行ってから個別に太さハンドルにて微修正を行います。コツは完全に全てが同じ線幅にならないようにラフな違いを調整することです。 |
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![]() 【図15】 線幅やパスの調整などで、納得のいくスケルタルストロークの配置が完了したらスポット的にカラーリングの異なるスケルタルストロークに変更します。こうすることで単純なイメージを払拭することが出来ます。 |
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![]() 【図16】 微調整が済んだらスケルタルストロークとして登録しますが、この時、色変更のバリエーションをいくつか作成してもよいでしょう。今回は利用しませんでしたが、スケルタルストロークの利用状況により重宝するバリエーションとなるはずです。 |
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