● パターンを活用してみる ●
Vol.8-1



●楕円から作るサンタクロース

【図01】

サンタクロースを描くというこでダイレクトにブラシツールを通常の線指定にしてラフスケッチを描いてみました。前回の鶴と亀のイラストのようにいきなり描くのが難しいと思う方は、りんごや茄子といったシンプルなものを描いて練習してみるとよいでしょう。大切なのは失敗を恐れずに沢山描くことです。



【図02】

ラフスケッチを参考に今回も楕円からサンタクロースを作り込むことにしました。用意した楕円は予めパーツごとに色分けしてみました。作例では細かい部分も楕円を作成していますが、大切なのは全体のバランスを掴むことなので、例えば面倒くさい手などは、ドラエもんのように丸だけでもよいでしょう。

【図03】

【図02】の楕円を組み合わせた状態です。まだ回転処理も90度きざみにしか設定していませんが、これで充分です。意外とこのように割り切った描き方でも雰囲気は出てしまうものです。後述しますが、実はこれでもうほとんど完成と言っても過言ではありません。
【図04】

まず、斜に構えたポーズを意識するように、左右の足の位置関係や角度を調整します。1つ置きの状態との差では解りにくいと思いますが、実際の処理でも微修正を繰り返して少しずつデフォルメを行っています。焦らずに行うことが大切です。
【図05】

サンタクロースの洋服や帽子、オモチャの入った袋に定番的な物はありません。ですから、それらしく見えていれば問題ないというわけです。細かい部分を気にせずに普通の洋服や帽子を見ながらイメージを掴んでみるとよいでしょう。
【図06】

この段階まで修正が完了していれば、問題ない範囲でしょう。なお、ここでの処理をしっかり行っておけば、いつものように実際の関節ごとにパーツを分けて制作していますので、後から色々なバリエーションを簡単に作成することが出来るようになります。


【図07】

眉毛や髭、靴などを微修正します。人物系のイラストの場合、特殊な例を除くと鑑賞者は顔の部分に一番神経を集中しますので、この部分をしっかりと調整しておけば、他はラフな処理でも充分に雰囲気は得られます。


【図08】

袋の口の部分といった細かい部分を除き、取りあえず完成した状態です。最初の【図03】の状態と比較すると随分変化していることがお解り頂けると思います。


【図09】

完成イメージの表示品質をパスに変更した状態です。重なりにより見えない部分はラフな処理に徹しています。



●手を描くのは難しくない

【図10】

楕円のパーツからサンタクロースを作り込んでいく過程で解りにくかった手の部分をピックアップしてみました。手順は【図10】の左端から【図11】の右端にかけての流れで楕円の調整を行っています。

【図11】

基本的にはベースとしたそれぞれの楕円の位置を調整しているに過ぎません。手を描くのは難しいと考えている方は、手のパーツを整理してもう一度イメージを膨らませてみてください。


【図12】

手のパーツを整理した状態です。今回の作例ではそれぞれの指を3つではなく1つのパーツで構成していますが、考え方は同じですが、【図12】のようなパーツを作成しておけば、色々な状態の手を演出することが可能になります。自分の手を見つめながらデッサンを行う気持ちでパーツを構成し、描いてみましょう。



●スケルタルストロークのパワー

【図13】

楕円を修正して作り込んだサンタクロースの元の状態である【図03】と、完成イメージの【図08】の両方に対して任意のデフォルトのスケルタルストロークを指定し、両者の違いを比べてみました。


【図14】

【図13】は【基本⇒ラフな】を、【図14】は【基本⇒ビットマップブラシ】を、【図15】は【基本⇒fude】をそれぞれ指定してみました。

【図15】

このように少しくせのあるスケルタルストロークを単純指定するだけでも味わいのあるイラストに変化します。また、調整前の元画像でも充分に雰囲気を出せることが解ります。





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